業種別
コーポレートガバナンス

地域銀行のコーポレート・ガバナンス報告書の分析 
2018年6月株主総会直後のガバナンスの状況

2018.10.16

Summary

地域銀行のコーポレート・ガバナンス報告書の分析 2018年6月株主総会直後のガバナンスの状況
  • 2017年6月の定時株主総会直後に作成されたコーポレート・ガバナンスに関する報告書を調査した前回レポートに引き続き、2018年6月に開催された定時株主総会直後に作成された同報告書を調査しました。
  • 監査等委員会設置会社を選択する上場地域銀行は引き続き増加しました。2018年6月株主総会直後には、上場地域銀行の約3分の1(80社中26社)が監査等委員会設置会社となっています。
  • 独立社外取締役の選任状況について、3割弱(80社中23社)の上場地域銀行において、独立社外取締役の取締役に占める割合が3分の1以上となっています。
  • 任意の委員会を設置する動きが引き続き見られます。また、任意の委員会の議長を社外取締役とする会社が増加しています。
  • 代表取締役社長等を退任した相談役や顧問等の状況を記載している上場地域銀行は33社ありました。

【機関設計の状況】

  • 2018年6月の株主総会直後では、上場地域銀行の機関設計は指名委員会等設置会社3社、監査等委員会設置会社26社、監査役会設置会社51社となっています。
  • 監査等委員会設置会社を選択する上場地域銀行は昨年度に引き続き増加しました。
2018年株主総会直後の設置会社数
  2017年6月 2018年6月
社数 構成比 社数 構成比
指名委員会等設置会社 3社 3.6% 3社 3.7%
監査等委員会設置会社 20社 24.4% 26社 32.5%
監査役会設置会社 59社 72.0% 51社 63.8%
合計 82社 100.0% 80社 100.0%

監査等委員会設置会社の推移
2016年6月 2017年6月 2018年6月
14社(2社) 20社(5社) 26社(7社)

(注)かっこ内は持株会社形態をとっている会社


【機関設計別の独立社外取締役の員数】

  • すでに3割近く(80社中23社)の上場地域銀行で独立社外取締役の割合が3分の1以上となっています。
  • 独立社外取締役が3分の1以上の上場地域銀行の機関設計別の推移は以下の通りです。
機関設計 2016年6月 2017年6月 2018年6月
指名委員会等設置会社 3社 2社 2社
監査等委員会設置会社 4社 5社 10社
監査役会設置会社 6社 7社 11社
合計 13社 14社 23社

当該上場地域銀行23社の独立社外取締役数(2018年6月末現在)
2名 3名 4名 5名 6名
2社 9社 6社 4社 2社

How we see it

  • 上場地域銀行では、引き続きガバナンス向上に向けた動きが見られました。
  • 地域銀行が、安定した収益と将来にわたる健全性を確保し地域経済の発展に貢献していくためには、経営陣による適切な経営戦略の策定・実行と取締役会等によるガバナンスの発揮が重要になります。このため、投資家・規制当局は地域銀行のガバナンスに対しては引き続き強い関心を有しており、地域銀行は、今後もガバナンス向上に向けた取組みを継続して実施していくことが求められています。

【筆者プロフィール】

潮田 和也
EY新日本有限責任監査法人
金融事業部 シニアマネージャー
公認会計士・国際公認投資アナリスト®・CFP®

※所属・役職等は掲載当時

【お問い合わせ先】

EY新日本有限責任監査法人 金融事業部
Tel: 03 3503 1088
E-mail: RAAT@jp.ey.com

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