業種別
政府系機関ローン

政府系機関によるローン: 欧州保険会社の投資機会

2016.08.31

政府系機関によるローン: 欧州保険会社の投資機会低金利環境が続くなか、保険市場では持続可能で高いリターンを獲得するため、イノベーションに富んだ新たな投資手法を求める圧力が高まっています。その一つとして、価値の高い流動資産を売却し、非流動資産に投資する方法があります。こうした動きにより、ここ数年の間に、欧州の保険会社では流動性の低いオルタナティブ資産への関心が高まっています。

本レポートはこのような非流動資産の一つである、政府系機関による貸付金(quasi-government loans)への投資を取り上げたものです。本稿で取り上げた政府系機関による貸付金とは、政府による暗黙の、または明白な特定の形式による支援のある貸付金を言い、その中でも特に、ソーシャルハウジング(公営住宅)ローンや、教育ローン、学生寮ローン、そしてインフラローンといったアセットクラスに注目が集まっています。欧州各国の政府が提供する支援の水準や形式(信用リスクの低減策)はセクターや国により大きく異なりますが、貸出条件で明確に保証された直接的な支援から、健全性が損なわれた場合に引き出される救済基金に至るまで、さまざまな事例があります。こうした特徴はこれらのアセットクラスへの投資をより魅力的にしており、貸付金が長期的な性格を持つことや、開かれた取引市場が存在しないことから市場参加者が限られ、保険会社はリスク調整後の利回りの高い投資にアクセスできる優位な立場にあります。

本稿では欧州における政府系機関による貸付金の背景や、保険会社各社の実際の投資例、潜在的な投資機会、欧州の保険会社が投資をする際に考慮すべき事項を取り上げています。

英文オリジナルレポートと併せてご確認ください。

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