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Brexit

EU離脱(Brexit): 英国のアセットマネージャーへの影響

2017.07.20


EU離脱(Brexit): 英国のアセットマネージャーへの影響アセットマネージャーには、グローバル市場で最適な利益を生み出し、長期的にクライアントのニーズを満たすという、明確で重要な責務があります。巨大な年金基金であろうが、個人の退職金積立であろうが、同様のことが言えます。この責務から、アセットマネージャーの多くが2016年6月の英国離脱(Brexit)が及ぼす影響に懸念を持っています。英国の経済成長を押し留めるだけでなく、オペレーションにコストが掛かり複雑化してしまうからです。

今般、アセットマネジメント(AM)セクターは英国金融サービス業界に必要不可欠であり、ロンドンを世界的に地位のある金融都市に発展させたと言っても過言ではありません。2015年の1年だけを見ても、英国AM業界は170億ポンドの収益と約92,000もの職務を生み出し、国内総生産の約1%を占めました。

投票から約1年経った今でも、依然としてBrexitの詳細は不透明です。しかし、Brexitにより英国AM業界のオペレーションコストは増加し、法的枠組みも一層複雑化することは確実視されています。政府はロンドンが引き続きAM業界の中心地として、専門性の高い有能な人材が働き、生活できる環境にしなくてはなりません。

Brexitをめぐって、アセットマネージャーが考慮すべき点が4つあります。

  • 1.ロンドンが引き続きEU全体で顧客やファンドのアセットの運用をマネジメントできるよう、欧州ファンドを英国のマネージャーに「委託」できる態勢を整えること
  • 2.アセットマネージャーが効果的に計画を立てられるよう、英国の離脱に向けたタイムテーブルを明確化すること
  • 3.Brexitがどのような最終形になろうと、英国政府がEU加盟国と「広範囲の規制の同等性」を保持することで、双方の投資家が英国のアセットマネジメント体制に対する信頼を確保すること
  • 4.グローバル・センター・オブ・エクセレンス(CoE)として、ロンドンのプレゼンスを保つためにも、アセットマネージャーが世界中の優秀な人材を確保し採用できるようにすること

本稿では、オックスフォード・エコノミクス社協力の元、英国の保険会社やアセットマネジメント会社のシニアエグゼクティブにインタビューした結果を反映しています。Brexitの先行きが見通せないとしつつも、多くの企業(英国の顧客に限ってサービス提供している会社を除く)が、EU離脱の最終結果をもって、ビジネス手法を見直し、事業構築を再検討する必要があると述べています。

EU離脱(Brexit): 英国のアセットマネージャーへの影響に関する英文オリジナルレポート

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