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書籍の見どころを解説!
「ベンダーとユーザーのためのソフトウェア会計実務Q&A」

2016.07.21

2016年6月に書籍「ベンダーとユーザーのためのソフトウェア会計実務Q&A」を発刊しました。この書籍では、ベンダー企業とユーザー企業両者の立場から、ソフトウェアにまつわる会計処理の実務上の課題とその対応についてQ&A形式で分かりやすく解説しています。書籍発刊の経緯や見どころについて、執筆をリードした新日本有限責任監査法人 ソフトウェアセクターの中井ナレッジリーダーと林サブリーダーが紹介します。

中井 清二
中井 清二
ソフトウェアセクター
ナレッジリーダー パートナー
岩本 昌悟
林 一樹
ソフトウェアセクター
ナレッジサブリーダー パートナー

書籍「ベンダーとユーザーのためのソフトウェア会計実務Q&A」制作の経緯は?

中井
我々はソフトウェア業界に特化した会計監査に関するナレッジを集積し、監査業務の品質向上に努めるために日々活動しています。その活動の一環として、ソフトウェアを販売するベンダー側の業界団体、またソフトウェアを利用するユーザー側の業界団体と情報交換会を定期的に行っています。また、ソフトウェア業界に特化した会計セミナーも業界団体と共同で行っており、情報交換会やセミナー等で実務的な論点の質疑応答がなされるため、会計に関する疑問点が明らかになります。
その成果をまとめ、ぜひソフトウェア業界の皆様の実務に役立てていただきたいと考えて、今回書籍の出版を行いました。
ベンダー側のみならず、ユーザー側の会計処理にもフォーカスをした書籍を作りたいという思いがありました。
昨今では、企業の事業活動において、ソフトウェアの利用は切っても切れないと言っても過言ではありません、ソフトウェアは社会インフラを支える重要な存在になっています。さらにソフトウェアベンダーではない業界の企業が、クラウドやIoT(Internet of Things)、AI(人工知能)などを取り扱うようになり、ソフトウェアを取り扱う企業の業際が無くなってきています。
こうした状況を踏まえ、ベンダー側の会計処理だけではなく、ユーザー側の会計処理にもフォーカスして、書籍を執筆しています。
中井
IFRSに基づいた財務諸表の開示が認められ、IFRSを適用する企業が増えて来ているのみならず、近年では収益認識等の基準改定によりIFRSへの関心が高まっています。またソフトウェア業界においては、従前から会計不正の事例が多く発生していることから、IFRS会計処理、並びに会計不正事例を織り込んだ改訂版を出版することにしました。

書籍の見どころは?

我々はソフトウェア業の監査で得られた知見や、ソフトウェア関連の業界団体との交流を通じて得られる様々な情報を活用し、業界固有の会計実務や新たなビジネスに対応する会計処理の研究を日々行っています。その過程で蓄積されたナレッジを書籍に織り込んでおり、例えば以下の点は、他にないコンテンツであると自負しています。
  • ソフトウェア業における会計不正事例を取り上げ、不正が発生した要因や内部統制上の留意点を取り纏めている点
  • 受託開発ソフトウェア開発手法であるアジャイル開発の場合の会計処理における留意点
  • ソフトウェア業におけるIFRSの論点
中井
ソフトウェア業を含む、IT企業の新規上場は増えています。ソフトウェアの会計処理の精度の向上や内部統制の構築に、この書籍が少しでも参考になれば大変嬉しく思います。