新たな高リスクへの指定及び高リスクの監査における要求事項 (8月9日号)

新たな高リスクへの指定及び高リスクの監査における要求事項 (8月9日号)

2018年8月9日 PDF
カテゴリー PCAOB/AICPA/監査

SEC and US GAAP Weekly Update 2018年

Audit Release 04055-181US「New 'higher' risk designation for audits and requirements for audit teams and the engagement quality reviewer on these audits(監査の新たな高リスクへの指定、及び高リスクの監査における監査チーム及びエンゲージメント・クオリティ・レビューアーへの要求事項)」では、現在「中」と定義するものよりも高いリスク要因があるが、クロース・モニタリングの結論には至らない監査における、新たな「高」リスクへの指定について説明しています。

高リスクへの指定は、(1) チームの構成に対する評価の文書化、(2) 監査手続の種類、実施時期及び実施範囲の策定及び文書化(監督及びレビュー手続を含む)、(3) エンゲージメント・クオリティ・レビューの実施、(4) 許容誤謬額(TE)の決定、並びに(5) 特定のリスク管理手続の実施、に関する要求事項に影響を及ぼします。高リスクに指定された監査のチームは、フォーム125US「契約受嘱と継続に関するリスク要因への対応フォーム(Acceptance and continuance risk factor response form)」を完成させる必要があります。このフォームは、新たな要求事項を反映して更新されています。

新たな要求事項は、契約受嘱プロセス又は2018年の継続プロセスにおいて、高リスクに指定された財務諸表監査に直ちに適用されます(通常は、2018年8月より後に終了する会計期間の監査)。EY GAM、US Assurance Policy Manual、関連する既存の監査リリース及びポリシーステートメント、並びに適用されるフォームやテンプレートも、これらの要求事項を反映して更新される予定です。チームは、US APM 1.9.7(高リスクの指定に関連する新たな事前承認の要求事項を反映して更新されている)を参照する必要があります。

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