アシュアランス
IASBの動向

ディスカッション・ペーパー「財務報告に関する概念フレームワークのレビュー」の公表

2013.07.22

2013年7月18日、IASB(国際会計基準審議会)は、ディスカッション・ペーパー(以下、DP)「財務報告に関する概念フレームワークのレビュー」を公表しました。

2011年にIASBが実施したアジェンダ協議において、多くの回答者がIASBが優先すべきプロジェクトとして「概念フレームワーク」であるとコメントし、それを受けてIASBは概念フレームワークのプロジェクトを2012年9月に再開しました。中断する前は、概念フレームワークのプロジェクトはFASBとIASBの共同プロジェクトとなっていましたが、再開されたプロジェクトはIASB単独のプロジェクトとなっています。このDPの公表は、改訂された概念フレームワークを公表する上での最初の一歩であり、DPに対するコメントの提出期限は2014年1月14日となっています。提出されたコメントが検討された後、公開草案が公表され、最終化された概念フレームワークの公表は2015年を予定しています。
このDPはIASBが改訂された概念フレームワークの公開草案を作成する上で、特に検討を要するであろう重要な論点に関する最初の意見とコメントを得られるように構築されており、以下の項目を含んでいます。

  • 資産及び負債の定義
    • 資産は、過去の事象の結果として企業が支配する現在の経済的資源である
    • 負債は、過去の事象の結果として経済的資源を移転する企業の現在の義務である
  • 認識及び認識の中止
    • 当該資産及び負債の認識が、目的適合性がないか、コストを正当化するのに十分な目的適合性のある情報が利用者に提供されない、あるいは資産及び負債の測定により当該資産及び負債とその結果としての収益及び費用の両方の十分かつ忠実な表示とならないとIASBが決定しない限りは、すべての資産及び負債を認識しなければならない
    • 現行の概念フレームワークでは認識の中止は取り扱われていないが、認識の基準の要件を満たさなくなった時点で認識の中止を行うべきである
  • 資本と負債との区別
    資本の定義については変更せず、負債の定義は経済的資源を引き渡す義務を企業が有しているかどうかに着目する
  • 測定
    一つの測定の基礎だけでなく、財務諸表において目的適合性の高い情報となるようにすべての資産及び負債について、適切な測定の基礎を選択すべきである
  • 表示及び開示
    現行の概念フレームワークでは表示及び開示のセクションを設けておらず、今後の開示規定の検討を可能とする概念の開発に取り組む
  • その他の包括利益
    収益及び費用項目について、純損益あるいは純損益に組替調整されるまたはされないその他の包括利益いずれに認識すべきかを決定する上での原則を取り入れることが重要である

IASBプレスリリース

DP「財務報告に関する概念フレームワークのレビュー」

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