IPO(企業成長サポート)
セミナー開催報告

EY新日本企業成長サミット2017開催報告

2017.06.06
企業成長サポートセンター シニアマネージャー
公認会計士 山本 竜大

概要

新日本有限責任監査法人およびEY新日本クリエーション株式会社は、3月7日(火)に「EY新日本企業成長サミット2017 スタートアップ成長の秘訣」(後援 株式会社東京証券取引所/株式会社日本取引所グループ 一般社団法人日本ベンチャーキャピタル協会)を虎ノ門ヒルズフォーラム5Fで開催しました。「EY新日本企業成長サミット」の開催は、今年で6回目となり、3月10日(金)には大阪、3月22日(水)には福岡でも開催されるなど日本全国で展開し、年々規模が大きくなっております。

今回のサミットでは、第4次産業革命の大きな潮流の中、テクノロジーやヘルスケア等グローバルでイノベーションが創出され、日本経済の成長の原動力となる最先端の分野(イノベーショントレンド)の最新の動向に加え、イノベーショントレンドをけん引するスタートアップが、成長段階で直面する資金調達や組織マネジメント等経営課題について、起業家、スタートアップ経営者、ベンチャーキャピタリスト、専門家によるパネルディスカッションを開催しました。

また、近年、株式上場(IPO)を目指す企業が増えていることから、2016年7月に日米同時上場を果たしたLINE株式会社、2016年に東京証券取引所に上場した株式会社イノベーション(2016年12月21日 マザーズ市場上場)、株式会社エボラブルアジア(2016年3月31日 マザーズ上場)、株式会社ユーザベース(2016年10月21日 マザーズ上場)各社の経営者をゲストとしてお招きし、グローバル戦略やIPOを通じた成長ストーリーに関するパネルディスカッションも合わせて開催しました。

当日は、スタートアップ、大企業、金融機関およびベンチャーキャピタルの方々を中心に、過去最高の800名強のご参加をいただき、サミット後の懇親会では積極的なネットワーキングが行われるなど、熱気にあふれた一日となりました。

イノベーショントレンド

イノベーショントレンドのセッションでは、「テクノロジー」「ヘルスケア」「リテール・流通」の3テーマごとにパネルディスカッションが開催されました。

「テクノロジー」では、「AI/IoT時代におけるビジネスディベロップメントのポイント ~なぜPoCはマネタイズにつながらないのか~」、「ヘルスケア」では、「医療業界のデータの質とイノベーション」、「リテール・流通」では、「第1次産業の流通と消費の現場における5年後の未来とは」 をテーマに活発な議論が展開されました。

スタートアップ経営課題

スタートアップ経営課題のセッションでは、「資金調達」「組織マネジメント」のテーマに加え、「女性起業家」の3テーマごとにパネルディスカッションが開催されました。

「資金調達」では、「ベンチャーの資金調達の実際」、「組織マネジメント」では、「IPOに向けての管理部門のリアル」をテーマにディスカッションが行われました。

また、日本経済の成長のポイントとしてDiversity&Inclusionが挙げられていることから、EYJapanでは、女性経営者を応援する取り組みとして2012年にWWN(Winning Women Network)を立ち上げています。今回は、WWN会員の女性起業家のプレゼンと先輩の女性・男性経営者とのパネルディスカッションを行いました。

IPOを通じた企業成長

IPOを通じた企業成長のセッションでは「グローバル」「成長ストーリー」「東京取引所」の3つキーワードからパネルディスカッションが開催されました。

「グローバル」のセッションでは、2016年7月に東京証券取引所とニューヨーク証券取引所(NYSE)に同時上場したLINE株式会社の投資開発・IR室長 矢野哲氏をお招きし「2016年に同時上場を果たしたLINE㈱の狙いとグローバル成長戦略」をテーマに、同社の日米同時上場の体験談や、上場後のグローバルでの成長戦略について講演いただきました。また、LINE株式会社の日米上場をサポートした新日本有限責任監査法人アカウンティングソリューション事業部パートナーの右田将徳が、米国上場へのプロセスとして、会計監査上の留意事項を解説するセッション、また同事業部シニアパートナー須藤修司をモデレータにQ&Aセッションも設けられました。会場から米国上場に関する多数の質問が出て、グローバルIPOの興味の高さを示しました。

「成長ストーリー」のセッションでは、株式会社イノベーション 代表取締役社長富田直人氏、株式会社エボラブルアジア 代表取締役社長吉村英毅氏、株式会社ユーザベース CFO 村上未来氏の3名の経営者の皆様にご登壇いただき、新日本有限責任監査法人企業成長サポート室シニアパートナー善方正義をモデレータに、各社紹介から、IPOしての感想、IPOまでの軌跡、IPOのポイント等のIPOまでの苦労話から成功体験をお話しいただくとともに、今後の成長戦略やIPOを目指す経営者へ向け等将来へ向けてのメッセージをいただきました。日本のIPOマーケットは、2014年80社、2015年98社、2016年86社と、ここ数年安定的に成長しており、また、2020年まで、IPOを目指す企業が増えていますが、今回のセッションは今後IPOを目指す経営者への心強いアドバイスとなりました。

「取引所」のセッションでは、「取引所と語ろう 激変するIPO環境」と題して、本イベントの後援者でもある株式会社東京証券取引所 執行社員村田雅幸氏にご登壇いただき、近年のIPO環境についてご講演いただきました。また、セッションの後半では、新日本有限責任監査法人企業成長サポートセンター長 シニアパートナー鈴木真一郎をモデレータに、上場直後不祥事や2017年以降に期待されるIPOについて、IPOを目指す経営者に向けて、取引所サイドからの期待について、村田様からお話しをいただきました。ここ数年、日本のIPOマーケットの活況である一方、上場直後の業績修正や会計不祥事等も発生していることから、経営者には、成長戦略と同時によりいっそう厳格な倫理観が求められていることが感じられました。

最後に

2017年もEY Japanは、「企業成長サミット」を始めとして、女性経営者を応援するEY Winning Women Network、イノベーションを推進するスタートアップを表彰するEY Innovative Startup、そして、グローバルでの活躍が期待される日本の起業家を決めるEYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーを通じて、次世代のビジネスリーダーの成長を支援します。




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