IPO(企業成長サポート)

2010年 新規上場会社の分析

2011.01.17

1.2010年1月から12月の新規上場状況

2010年1月から12月の新規上場社数は22社となりました。09年は19社でしたので、微増ということになります。今年の大きな特徴は、これまで非上場であった大規模な会社、株式会社Paltac、第一生命株式会社、株式会社ポーラ・オルビスホールディングス、大塚ホールディングス株式会社の4社が東証1部へ直接上場したことです。これら4社の時価総額の合計は2兆8,504億円(22社合計では2兆9,680億円)であり、今年のIPO市場を牽引する役割を果たしました。

このような明るいニュースの反面、依然として2010年もリーマンショック後の景況と株式市場の低迷が続き、IPOを目指す企業にとっては逆風の1年となりました。

2.取引所別の新規上場社数の状況

2009年と比べて概ね横ばいです。2009年、2010年ともに東京、大阪以外の取引所での新規上場はありませんでした。
なお、2010年4月に大阪証券取引所とジャスダック証券取引所が経営統合したことから、下表は以下のように組み替えて記載しています。

JASDAQスタンダード=(旧)ヘラクレススタンダード+(旧)ジャスダック本則
JASDAQグロース=(旧)ヘラクレスグロース+(旧)ジャスダックNEO

図表1 取引所・区分別実績 (単位:社)
取引所・市場区分 2009年 2010年
東証1・2部 6 6
東証マザーズ 4 6
JASDAQスタンダード 7 9
JASDAQグロース 2 1
合計 19 22

※2期連続で上場がなかった取引所・市場区分は記載していません。

3.業種別の新規上場社数の状況

景況の低迷下にあってもPCや携帯電話などによる情報化社会は進展を続け、これに関連する情報・通信業はIPO社数においても比較的堅調に推移しました。反面、景況に左右されやすい不動産業の新規IPOはありませんでした。

図表2 業種別実績 (単位:社)
業種 2009年 2010年
サービス 3 3
医薬品 3 2
情報・通信 2 5
卸売業 2 4
不動産 2 0
その他製品 1 1
精密機器 1 1
輸送機器 1 0
電気機器 1 1
機械 1 0
化学 1 1
鉱業 1 0
証券・商品先物 0 1
小売業 0 1
保険 0 2
合計 19 22

※2期連続で上場がなかった業種は記載していません。

4.新規上場会社の主幹事の状況

2010年は野村證券株式会社の躍進が顕著であった一方、株式会社SBI証券が主幹事を1社手がけました。

2009年までの大和証券エスエムビーシー株式会社は2010年1月に商号変更したため、下表では現社名である大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社として記載しています。

図表3 主幹事証券会社別実績 (単位:社)
証券会社名 2009年 2010年
野村証券株式会社 7 16
大和証券キャピタル・マーケッツ株式会社 2 4
みずほ証券株式会社 2 1
株式会社SBI証券 0 1
三菱UFJモルガン・スタンレー証券株式会社 5 0
みずほインベスターズ証券株式会社 3 0
合計 19 22

※2期連続で主幹事実績のない会社は記載していません。

5.監査法人別の関与の状況

2010年は新日本有限責任監査法人がトップでしたが、昨年までの大手監査法人への偏重傾向が若干低下しています。しかし、依然として大手監査法人のシェアは高いものとなっています。

図表4 監査法人別実績 (単位:社)
監査法人名 2009年 2010年
新日本有限責任監査法人 4 8
有限責任監査法人トーマツ 8 6
有限責任あずさ監査法人 6 4
その他 1 4
合計 19 22


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