IPO(企業成長サポート)

日本の新規上場動向 - 2018年1月~6月

2018.07.20
企業成長サポートセンター
税理士 左近司 涼子

1.新規上場市場の概況

2018年1月~6月の国内株式市場は、年明け日経平均株価終値23,506円でスタートし、その後3月後半には一旦21,000円を割り込みましたが、4月後半以降は22,000円台をキープし、6月末には22,304円となり落ち着いた状態が続いております。そのような市場環境の中で、新規上場企業数は40社(TOKYO PRO Market を含む。以下同様)となりました。前年同期(2017年1月から6月)と比較した場合1社減となり、出足の遅かった1月~3月までを取り戻す新規上場企業数となっております。市場別に見ると、全体の65.0%にあたる26社がマザーズに上場しており、新興市場合計で全体の82.5%を占めています(表1)。

表1 最近5年間(1月~6月)の市場別新規上場企業数

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表1 最近5年間(1月~6月)の市場別新規上場企業数

2.新規上場企業データの分析

業種別では、サービス業15社(37.5%)が全体の1/3以上を占め、2位の情報・通信業12社(30%)と合わせると全体の2/3となり、この2業種と他の業種とで大きな開きが見られます(表2)。

表2 2018年(1月~6月)の業種別新規上場企業数

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表2 2018年(1月~6月)の業種別新規上場企業

本社所在地別では、全体の75.0%にあたる30社の本店所在地が東京都であり、依然として東京都と関東圏が中心となっています。東京都以外に本店所在地がある場合でも上場市場は東証に集中しています(表3)。

表3 2018年(1月~6月)の地域別新規上場企業数

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表3 2018年(1月~6月)の地域別新規上場企業数

直前期の売上高の分布を見ると、10億円未満の企業が9社(22%)、10億円以上50億円未満の企業が19社(48%)であり、全体の7割を売上高50億円未満の比較的小規模な企業が占めています(図1)。売上高が500億円を超える新規上場企業は国際紙パルプ商事(株)、日総工産(株)の2社にとどまっています(図1)。

図1 2018年(1月~6月)新規上場企業・直前期売上高

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図1 2018年(1月~6月)新規上場企業・直前期売上高

初値時価総額の分布を見ると、中位のレンジであります100億円以上200万円未満の企業が14社(35%)、200億円以上 500億円未満の企業が8社(20%)であり、全体の半数を占めております。時価総額が500億円を超えたのは、(株)メルカリ(6,766億円)、HEROZ(株)(1,633億円)、RPA ホールディングス(株)(738億円)、(株)ジェイテックコーポレーション(株)(545億円)の4社であり、いずれもマザーズへ上場しています(図2)。

図2 2018年(1月~6月)規上場企業・初値時価総額

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図2 2018年(1月~6月)規上場企業・初値時価総額

また、TOKYO PRO Market を除いた新規上場企業においては、公募割(初値が公開価格を下回る)企業は36社中2社となっており、初値上昇率の平均も161%とIPO市場の好況さが伺われます。

監査法人別では、2015年1月~2018年6月までを通算するとEY新日本有限責任監査法人91社(28.3%)、有限責任監 査法人トーマツ84社(26.2%)、有限責任あずざ監査法人が65社(20.2%)となっており、大手監査法人に集中しております(表4)。

表4 2015年~2017年及び2018年1月~6月の監査法人別新規上場企業数

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表4 2015年~2017年及び2018年1月~6月の監査法人別新規上場企業数